やきもの散歩道
常滑焼の話し
常滑焼のIH土鍋
常滑焼と言えば朱泥急須が有名ですが、他にも様々な製品が作られています。
よく知られているのは土管、衛生陶器、植木鉢、盆栽鉢、置物(招き猫や干支‥)と言ったところでしょうか。
他産地で有名な土鍋ですが、水本陶苑 宇幸窯では数年前から、IH調理器具対応の土鍋の研究を続けています。
最近では調理器具の電化が進んで、ガスコンロ用の土鍋の使用頻度が少なくなってきたと思います。
土鍋は遠赤外線効果でおいしく調理ができるのですが、熱を伝えにくいという長所にも短所にもなる特徴があります。
土鍋をIH対応にするには、鍋底にIH調理器具で発熱する仕組みを施すのですが、先ほど述べた短所をクリアする必要があります。
この長所も短所も生かしたIH土鍋の研究は、現在試験の最終段階で、あと少しで製品化できる予定です。
帯茶こし急須とお茶
深むし茶と帯茶こし急須
お茶は「星野製茶園」製の深むし茶一煎用パックです。
袋から出してみると、茶葉の細かい事が分かります。
深むし茶は、お茶を深く蒸すことによって、「甘味」や「コク」を引き出すそうですが、それに伴って茶葉が粉っぽくなってしまう様です。
最初に急須に茶葉を入れてから、袋の裏に書いてあるように、約70℃のお湯を入れて、30秒待ってから湯飲みに注ぎます。
そして呑んでみると、今まで呑んだどのお茶に比べても甘くて、コクがあり、苦味や渋さは殆どありません。
これから呑むお茶は、「深むし茶」で決まりです!
お茶を注ぎ終わった急須の内部の様子ですが、細かい茶葉が急須の注ぎ口付近に集まっています。
普通の茶漉しでは、茶葉が詰まってお茶の出が悪くなるのですが、帯茶こし急須は網が急須の内面全体を覆っていますので、注ぎ始めから終わりまで気持ちよくお茶が出ます。
常滑焼の話し
朱泥急須と黒燻急須
帯茶こし急須とお茶